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株式会社 スタジオ・アルテック
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スタジオ・アルテックが創ること    <1/3>,<2/3>,<3/3>

「スロー・アーキテクチュァーを創ります」

ファースト・フードに対抗してスロー・フードという概念がイタリアで提唱されて久しい。
グローバルに、同じ製法、同じ原料、同じ味、時間に関係なく、同じ空間であっという間に提供される食事に対して、個別の製法、地域の産物で、独自の味、季節ごとに、個別の空間で、時間をかけた調理こそ資源の浪費をなくし、人間らしい生きる歓びをつくりだす食生活であるはずだ、とする考え方です。
建築もまた全く同様なことがいえます。住まいの空間は勿論ですが公共の空間にとっても其の地域に根ざした発想による「場所性の建築」がそれです。
「場所」に対しては誰もが個人の独自な感慨を持っています。それはすべてが共通するというわけでもなく、また共通するものも含まれます。例えば富士山が望める場所では富士山に対して誰もがその優雅な美しさということを共有します。が、同時にそれぞれのバックグラウンドに応じたより複雑な感慨をいだいています。
建築は存在自体が、その大小にかかわらず社会的な影響力をもってしまうという特別なものです。人々に愛されてそこにあり続ける建築であるためには、人々とのコミュニケーションを可能にする存在でなくてはなりません。
「場所」という共通の意識の対象を基軸にしたテーマによる建築は、あらゆる人の場所に対する感慨にふれて、コミュニケーションの緒を持った建築であることができます。長い時間に耐えて人々の心と交歓を可能にする建築であることで人々に愛されるモノとなってゆくことができると考えています。

スロー・アーキテクチャーとは「場所」の歴史。風土を強く意識し、たとえ選択肢が少なくても其の場所の、人と材料や技術で、時間をかけてゆっくりと、地域独自の感覚や意識を呼び覚ます空間の質を備えていることを大切にしてモノづくりしようとすることです。現代のモノづくりの実情に最も不足した要素であり、同時に建築に取って最も大切な事だと考えています。

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